新幹線に乗りたいとき、切符は何が必要で、その予約、購入はどうすれば良いのでしょうか。
紙の切符、チケットレスサービス、ダイナミックパッケージなどのツアー(旅行商品)もあり、ちょっと複雑かもしれません。
このページでは、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線に乗りたいとき、切符はどう予約したらいいか、子鉄の息子がいる鉄道ライターの恵 知仁が、わかりやすく解説します。
最初に結論を言えば…
東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線に乗りたいときは、ネット予約の「スマートEX」がオススメです。
JRの切符は、ルールがとても複雑。買い方もいろいろあります。詳しい人がテクニックと時間を使えば、安くできる場合は当然、あるでしょう。
ただ、そうでない人が、最安ではなくともそれなりの値段で、何より簡単に切符を予約、購入でき、手持ちの交通系ICカードやスマートフォンで乗れることを考えると、オススメは「スマートEX」です。
ホテルや旅館での宿泊をセットにした、お得なダイナミックパッケージもあります。
「スマートEX」で乗れる区間
東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線の駅と駅のあいだで新幹線に乗る場合、「スマートEX」を利用できます。
- 東海道新幹線の駅
- 東京、品川、新横浜、小田原、熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松、豊橋、三河安城、名古屋、岐阜羽島、米原、京都、新大阪
- 山陽新幹線の駅
- 新大阪、新神戸、西明石、姫路、相生、岡山、新倉敷、福山、新尾道、三原、東広島、広島、新岩国、徳山、新山口、厚狭、新下関、小倉、博多
- 九州新幹線の駅
- 博多、新鳥栖、久留米、筑後船小屋、新大牟田、新玉名、熊本、新八代、新水俣、出水、川内、鹿児島中央
「スマートEX」のメリット
「スマートEX」のいいところは、次の点です。
- スマートフォンやパソコンを使って、どこからでも予約可能。
- 号車、座席はシートマップを見ながら、好きなところを予約可能。
- 1年前から予約可能。
- 一回で最大6人分の予約が可能。
- 予約の変更は、列車の発車直前まで何度でも無料。
- 手持ちの交通系ICカード、スマートフォンを使い、自動改札機を通って乗車可能。切符の発券不要。
- 早割があり、お得に乗ることも可能。
ネットで予約しておけば、あとは自動改札機にタッチして乗るだけ。列車や座席の変更も、スマートフォンやパソコンから簡単にできます。
「スマートEX」での予約方法
まず「スマートEX」のウェブサイト、もしくは「EXアプリ」から会員登録をしますが、その際に必要なのは、クレジットカード(VISA、Master、JCBなど)だけです。
ただこのとき、あわせて交通系ICカードの登録もオススメします。そうしないと、予約はネットから行えますが、乗車前に切符の発券が必要で、手間だからです(タッチで乗車ができない)。
会員登録したら、あとは「スマートEX」のウェブサイト、アプリにログインし、乗りたい日時の列車を検索したのち、提示されたなかから、希望の列車、座席を予約すればOKです。
「スマートEX」で買える切符
「スマートEX」ではいろいろな切符を発売しているので、状況別にオススメの切符をご紹介します。
GW・お盆・年末年始に乗車
- スマートEXサービス
- 乗車日1年前の5時30分から予約できる、標準的な切符。グリーン車、普通車指定席・自由席を利用できます。
- スマートEXサービス(往復割引)
- 乗車日1年前の5時30分から予約できる、往復割引が利いた標準的な切符。グリーン車、普通車指定席・自由席を利用できます。
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始に「スマートEX」の早割切符は利用できず、標準的な切符を使うことになります。
ただ、往復割引は利用可能。片道601km以上の区間を往復で購入した場合に使え、東京・品川駅発着の場合は西明石駅、新横浜駅発着の場合は姫路駅より先の区間まで往復で切符を購入すると、適用されます。
東京駅へ行く場合は、西明石駅より博多駅側の駅から往復で購入すると、割引です。
それぞれ、子供料金でも購入できます。何歳から切符が必要かは、次のページをご覧ください。
家族で旅行・帰省
- EXのぞみファミリー早特3
- 乗車1か月前の10時00分から、3日前の23時30分までの予約で、「のぞみ」「みずほ」「さくら」「つばめ」の普通車指定席、グリーン車へお得に乗れる切符です。2名以上で、土曜日、日曜日、祝日に乗車する場合に使えます。
- EXこだまファミリー早特3
- 乗車1か月前の10時00分から、3日前の23時30分までの予約で、「こだま」普通車指定席へお得に乗れる切符。2名以上で乗車する場合に使えます。
- EX早特7
- 乗車1か月前の10時00分から、7日前の23時30分までの予約で、普通車指定席へお得に乗れる切符。
- EX早特3
- 乗車1か月前の10時00分から、3日前の23時30分までの予約で、「のぞみ」「みずほ」「さくら」「つばめ」グリーン車へお得に乗れる切符。長距離区間での設定です。博多~熊本・鹿児島中央間では、普通車指定席用も発売されます。
- EX早特1
- 乗車6日前の0時00分から、前日23時30分までの予約で、「のぞみ」「ひかり」「こだま」自由席へお得に乗れる切符。
すべて子供料金の設定があり、家族での利用にオススメできます。ただゴールデンウィーク、お盆、年末年始の乗車分は発売されないほか、それぞれ利用できる列車、区間が限られているため、注意が必要です。
グリーン車に乗りたい
- EX早特3
- 乗車1か月前の10時00分から、3日前の23時30分までの予約で、「のぞみ」「みずほ」「さくら」「つばめ」グリーン車へお得に乗れる切符。長距離区間での設定です。
- EXグリーン早特3ワイド
- 乗車1か月前の10時00分から、3日前の23時30分までの予約で、「のぞみ」「ひかり」グリーン車へお得に乗れる切符。
- EXこだまグリーン早特3
- 乗車1か月前の10時00分から、3日前の23時30分までの予約で、「こだま」グリーン車へお得に乗れる切符。
「EX早特3」のみ、子供料金の設定があります。またゴールデンウィーク、お盆、年末年始の乗車分は発売されないほか、それぞれ利用できる列車、区間が限られているため、注意が必要です。
とにかく安く乗りたい
- EX早特28ワイド
- 乗車90日前の0時00分から、28日前の23時30分までの予約で、「のぞみ」普通車指定席へお得に乗れる切符。予約後の変更はできません。
- EX早特21ワイド
- 乗車1か月前の10時00分から、21日前の23時30分までの予約で、「のぞみ」普通車指定席へお得に乗れる切符。
子供料金はありません。またゴールデンウィーク、お盆、年末年始の乗車分は発売されないほか、それぞれ利用できる列車、区間が限られているため、注意が必要です。
また「スマートEX」ではなく、「こだま」限定ですが、東海道新幹線では「ぷらっとこだま」を使うと安く移動できます。
また山陽新幹線では、「バリ特」を使うと安く移動できます。